緑作業

記事数:(1)

ブドウの栽培

アコラージュ:ブドウの生育を助ける夏の作業

葡萄の仕立て作業の中で、生育期を迎えた葡萄の若木を管理するために欠かせない作業の一つに、添え木結びがあります。これは、春から夏にかけて、勢いよく空に向かって伸びる新しい枝、新梢(しんしょう)と呼ばれる若枝を、あらかじめ畑に設置された支柱や針金に結び付けて固定する作業です。主に北半球では、葡萄の生育が盛んになる6月頃に、何度も繰り返して行われます。新梢は柔らかく、風雨の影響を受けやすい性質があります。そのまま放置すると、強い風で折れてしまったり、他の枝と絡み合ったりして、葡萄の生育に悪影響を及ぼす可能性があります。添え木結びをすることで、新梢を適切な位置に固定し、風や雨による損傷から守ることができます。添え木結びは、葡萄の生育を促進させる効果も期待できます。太陽の光は葡萄の生育に欠かせません。添え木結びによって、新梢を適切な方向に導き、葉が重なり合わないようにすることで、すべての葉に太陽の光が均等に当たるように調整できます。すべての葉に太陽光が当たることで、光合成が促進され、質の高い葡萄の実を付けることに繋がります。また、添え木結びをすることで、葡萄棚全体の風通しを良くし、病気や害虫の発生を抑える効果も期待できます。風通しが良くなると、葉が濡れた状態が続くのを防ぎ、カビなどの病気が発生しにくくなります。また、害虫も風通しの悪い場所に卵を産み付ける習性があるため、添え木結びによって害虫の発生も抑制できるのです。このように、添え木結びは、葡萄の実りの時期に向けて、葡萄の樹を健全な状態に保つために欠かせない作業と言えるでしょう。丁寧に新梢を支柱に結び付け、太陽の光を浴び、風雨に耐えながら成長していく様子を見守ることは、葡萄栽培の醍醐味の一つと言えるでしょう。