ワインに関する道具 ワインの栓 革新的な技術
ぶどう酒の栓として、昔からなじみ深いコルク。その長い歴史の中で、近年、天然コルクに代わるものとして注目を集めているのが圧縮コルクです。圧縮コルクとは、細かく砕いた天然コルクを樹脂などで固めて形作ったものです。一本のコルクから作られる天然コルクとは異なり、粉砕したコルクを使うため、無駄がなく、資源を大切に使うことができます。環境への負担が少ないと言えるでしょう。また、製造過程で品質を均一に保ちやすく、天然コルクにつきものの「ブショネ」と呼ばれる欠陥、カビ臭がするなどの劣化のリスクを減らせるのも大きな魅力です。天然コルクは、樹皮のコルク樫から採取されます。樹皮を剥いだ後、再生するまでには長い年月がかかります。一本のワインの栓を作るために、多くの時間を要する天然コルクに対し、圧縮コルクは製造過程で出る端材や、使用済みのコルクを再利用して作ることができます。これは、限りある資源を有効活用できるという点で、持続可能な社会の実現に貢献すると言えるでしょう。さらに、圧縮コルクは品質の安定性が高いという利点があります。天然コルクは自然由来の素材であるがゆえに、個体差が生じやすく、品質にばらつきが出やすい性質を持っています。一方、圧縮コルクは製造過程で密度や硬度を調整することで、均一な品質のコルクを大量生産することが可能です。これにより、ワインの品質を落とすことなく、安定した熟成を促すことができます。このように、様々な利点を持つ圧縮コルクは、現代のぶどう酒造りにおいて欠かせない存在になりつつあります。圧縮コルクにも様々な種類があり、それぞれに特徴があります。中でも、今回はディアムコルクについて詳しく見ていきましょう。
