ワインのブショネ:原因と対策

ワインを知りたい
先生、ブショネってワインのコルクが原因で起こるんですよね?

ワイン研究家
うん、多くの場合はコルクが原因だよ。昔はコルクの処理に塩素が使われていて、それがカビと反応してブショネの原因物質であるトリ・クロロ・アニゾールが発生しやすかったんだ。

ワインを知りたい
今はコルクの処理方法が変わったからブショネは減ったんですよね?でも、スクリューキャップのワインでもブショネになることがあるって聞いたんですが…

ワイン研究家
その通り。今は塩素を使わない処理が主流だから発生は減ったね。でも、トリ・クロロ・アニゾールは自然界にも存在するから、ごくまれにスクリューキャップやガラス栓のワインでも、瓶詰め前に汚染されてブショネになることがあるんだ。
ブショネとは。
ワインのいやな臭いに関する言葉「ブショネ」について説明します。ブショネの主な原因は、トリ・クロロ・アニゾールという物質です。これは、塩素系の物質と青カビが反応して発生します。ワインの栓に欠陥があると、この臭いが発生しやすくなります。かつては、コルクを作る木の処理に塩素が使われていたため、多くのワインがこの臭いで汚染されていました。近年は技術の進歩により、発生する割合は減ってきています。しかし、塩素やカビは自然界にあるものなので、完全にゼロにすることはできません。ワインを瓶に詰める前に汚染されることもあり得ます。その場合は、ごくまれにですが、コルク以外の栓を使っているワインでもブショネになることがあります。トリ・クロロ・アニゾールは、実は私たちの身近な食品にも含まれています。食品の鮮度が落ちると、この物質が増えて味が薄く感じられるようになります。つまり、ワインだけでなく、普段の食事でもこの物質と接しているのです。
ブショネとは

ワインを開ける瞬間、期待に胸が膨らみます。しかし、時折、その期待を打ち砕く不快な香りが漂うことがあります。まるで湿った段ボールのような、カビが生えた地下室のような、そんな生臭い香り。これが「ブショネ」と呼ばれる現象です。せっかくのワインが、この香りによって台無しになってしまうのは、本当に残念なことです。
ブショネの原因は、ワインそのものが腐ってしまったからではありません。多くの場合、コルク栓に問題があります。コルク栓に含まれる「2,4,6-トリクロロアニソール」という化学物質が、あの独特なカビ臭さを生み出す原因物質です。この物質は、コルクの原料となるコルク樫の樹皮に、カビや細菌が繁殖することで発生します。また、ワインの醸造過程で使用される殺菌剤が、コルクに含まれる微生物と反応して、この物質を生み出すこともあると言われています。
ブショネは、どんなワインにも起こりうる現象です。高価なワインだからといって、ブショネを免れるとは限りません。これはワインの製造過程での品質管理の問題ではなく、コルクの品質や保管状態が大きく影響するからです。例えば、湿度の高い場所でコルクを保管すると、カビが発生しやすくなります。
ブショネかどうかを判断するには、ワインをグラスに注ぎ、香りを確認します。あの独特なカビ臭さがあれば、ほぼ間違いなくブショネです。ブショネのワインは、残念ながら美味しく飲めません。もしレストランでブショネに遭遇した場合は、遠慮なくお店の人に伝えましょう。多くの場合、新しいワインと交換してもらえます。家庭で開けたワインがブショネだった場合は、残念ながら諦めるしかありません。ブショネはワインの製造者や販売者ではなく、まさに運次第で起こる現象です。美味しいワインを楽しむためにも、ブショネという現象を知っておくことは大切です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブショネとは | ワインに湿った段ボールやカビ臭い地下室のような生臭い香りがする現象 |
| 原因物質 | 2,4,6-トリクロロアニソール |
| 発生原因 |
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| 発生要因 | コルクの品質や保管状態(例:湿度の高い場所での保管) |
| ブショネワインへの対処 |
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| その他 |
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ブショネの主な原因

ワインの欠陥の一つである「ブショネ」は、文字通りコルク栓に由来すると思われがちですが、実際にはもっと複雑な要因が絡み合っています。中でも最もよく知られている原因物質は、トリクロロアニソール(TCA)と呼ばれる化合物です。これは、カビと塩素が反応することで生成されます。
かつては、コルク栓の製造過程において、漂白のために塩素系の薬品が広く使われていました。そのため、コルクに含まれる微量の塩素と、空気中などに存在するカビが反応し、TCAが発生しやすかったのです。このことが、ブショネの発生率を高める一因となっていました。
近年では、コルク製造業者もブショネ問題の深刻さを認識し、塩素系漂白剤の使用を控え、過酸化水素水などの代替方法を採用するようになりました。その結果、TCAに由来するブショネの発生率は以前に比べて減少傾向にあります。しかしながら、自然環境中には様々な種類の微生物が存在し、また、塩素も自然界に広く分布しているため、ブショネの発生リスクを完全に無くすことは非常に難しいのが現状です。
さらに、ブショネの原因はTCAだけではありません。ワインの醸造過程で衛生管理が不十分であったり、保管場所の環境が悪かったりすると、コルク以外からでもカビや細菌が繁殖し、ブショネの原因となる化合物が生成されることがあります。つまり、ブショネはコルク、醸造、保管といった様々な要因が複雑に絡み合って発生する、ワインにとって非常に厄介な問題なのです。

ブショネの発生率

ワインの香りや味わいを損ねてしまう、いやなカビ臭さ。その原因となるブショネは、ワイン愛好家にとって悩みの種です。かつては、ボトル五本に一本という高い確率でブショネに遭遇したという報告もあります。これは、全体の約二割に相当し、どれほど深刻な問題だったかが分かります。このブショネは、主にコルクに潜むカビが原因です。正式には、二・四・六-トリクロロアニソールという化学物質が、あの独特の嫌な臭いを生み出します。
近年のワイン製造技術の向上は目覚ましく、ブショネの発生率は大きく減少しました。現在では、百本に二本程度、つまり約二パーセントまで抑えられています。これは、コルクの品質管理の徹底や、代替栓の普及といった様々な取り組みの成果です。スクリューキャップや合成コルクといった代替栓は、コルク栓に比べてカビが発生しにくいため、ブショネのリスクを大幅に低減できます。
しかし、ブショネの問題が完全に解決したわけではありません。特に、長期間の熟成を想定して作られた高級ワインには、依然としてブショネのリスクが潜んでいます。熟成期間が長ければ長いほど、コルクが劣化し、カビが発生する危険性が高まるからです。そのため、高級ワインを適切に保管するためには、温度や湿度を徹底的に管理することが重要です。理想的な保管温度は摂氏十~十五度、湿度は七十パーセント前後といわれています。急激な温度変化や乾燥は、コルクの劣化を招き、ブショネ発生の可能性を高めます。
ブショネは、ワインを愛する人にとって、決して避けて通れない問題です。しかし、正しい知識を持ち、適切な保管方法を実践することで、そのリスクを最小限に抑えることができます。製造技術の進歩は、ブショネの発生率を劇的に低下させました。私たち消費者は、ワインを適切に管理することで、その恩恵を最大限に享受し、素晴らしいワイン体験を堪能できるのです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブショネの発生原因 | コルクに潜むカビ(2,4,6-トリクロロアニソール) |
| 過去の発生率 | 約20%(5本に1本) |
| 現在の発生率 | 約2%(100本に2本) |
| 発生率低下の要因 | コルク品質管理の徹底、代替栓(スクリューキャップ、合成コルク)の普及 |
| 高級ワインのリスク | 長期間の熟成によりコルクが劣化し、カビが発生する可能性がある |
| 高級ワインの保管方法 | 温度10~15℃、湿度70%前後で、急激な温度変化や乾燥を避ける |
スクリューキャップとブショネ

近年、ワインの栓にスクリューキャップを用いる例が増えてきました。従来のコルク栓とは異なり、スクリューキャップはかびが生えにくい素材で作られています。そのため、かび臭と呼ばれる異臭、いわゆるブショネの危険性を大きく減らすことができます。ブショネとは、トリクロロアニソールという化学物質によって引き起こされる、かび臭いにおいのことです。このにおいはワインの風味を損ない、せっかくのワインを楽しむ気持ちを台無しにしてしまうこともあります。コルク栓の場合、このトリクロロアニソールがコルクに付着してワインに移ってしまうことがブショネの原因となることが多いのです。
スクリューキャップは、ワインの酸化を防ぐ効果も高いと言われています。酸化とは、空気に触れることでワインの成分が変化し、味が劣化してしまう現象です。コルク栓の場合、わずかながら空気を通してしまうため、長期保存には向きません。しかし、スクリューキャップは気密性が高いため、酸化の進行を遅らせ、ワインを良い状態で長く保存することができます。つまり、スクリューキャップを用いることで、ブショネの心配をせずに、かつ長期保存にも適したワインを作ることができるのです。
しかし、スクリューキャップであっても、ごくまれにブショネが発生するケースが報告されています。これは、ワインが瓶に詰められる前の段階、例えば、樽や醸造設備などにトリクロロアニソールが付着していた場合に起こると考えられます。スクリューキャップは酸化を防ぐ効果は高いですが、ワインそのものに問題があった場合には防ぎようがありません。そのため、スクリューキャップだから絶対に安全というわけではなく、製造過程での衛生管理が重要であると言えるでしょう。とはいえ、スクリューキャップはブショネのリスクを大幅に軽減してくれるため、安心してワインを楽しみたいという方にはおすすめです。
| 栓の種類 | ブショネ | 酸化 | 長期保存 |
|---|---|---|---|
| スクリューキャップ | 発生リスクが低い (製造過程で混入する可能性は0ではない) |
防止効果が高い | 適している |
| コルク | 発生リスクが高い | 空気を通すため酸化しやすい | 適していない |
ブショネと風味の変化

ワインの香りや味わいに好ましくない影響を与えるものとして、ブショネがあります。これは、コルクに含まれるトリクロロアニゾールという物質が原因で起こる現象です。この物質は、カビ臭さや湿った土のようなにおいを生み出し、ワイン本来の風味を損ねてしまいます。
トリクロロアニゾールは、ワインだけでなく、様々な食品に存在する可能性があります。食品が古くなったり、保存状態が悪いと、この物質が増殖し、食品の風味を劣化させます。この物質には、私たちの舌の感覚を鈍らせる働きがあるため、本来の美味しさを味わえなくなってしまうのです。
普段の食事でも、食材の鮮度には気を配り、なるべく新鮮なうちに食べるようにしましょう。また、適切な方法で保存し、カビの発生を防ぐことも大切です。食品を冷蔵庫で保存する場合は、温度管理を徹底し、冷凍する場合は、適切な包装を行いましょう。
ワインにおいては、ブショネかどうかを判断するには、抜栓後の香りを確認することが重要です。カビ臭さや湿った土のようなにおいが感じられた場合は、ブショネの可能性が高いです。このようなワインは、残念ながら飲むのには適していません。購入店に相談してみましょう。
ワインの保存方法も、ブショネのリスクを減らすために重要です。ワインは、光や温度変化の少ない涼しい場所で保管するようにしましょう。また、ボトルを横に寝かせて保存することで、コルクが乾燥しすぎるのを防ぎ、ブショネのリスクを軽減することができます。適切な保存方法で、ワイン本来の風味を楽しみましょう。
| 問題点 | 原因 | 影響 | 対策(食品全般) | 対策(ワイン) |
|---|---|---|---|---|
| ブショネ | トリクロロアニゾール(コルク由来) | カビ臭さ、湿った土のようなにおい ワイン本来の風味を損なう |
食材の鮮度を保つ 適切な保存 カビの発生を防ぐ 適切な温度管理 適切な包装 |
抜栓後の香りを確認 光や温度変化の少ない涼しい場所で保管 ボトルを横に寝かせて保存 |
ブショネへの対策

ワインの香りや味わいを損なう、いやなカビ臭さの原因となるブショネ。残念ながら、このブショネを完全に防ぐ方法は存在しません。しかし、その発生する危険性を少しでも下げるための工夫はいくつかあります。まず、ワインを買う際には、信頼できるお店を選ぶことが大切です。きちんと管理されたお店でワインを購入することで、ブショネのリスクを減らすことができます。信頼できるお店は、ワインの保管状態に気を配り、品質管理を徹底しているからです。次に、ワインを自宅で保管する際にも注意が必要です。理想的なのはワインセラーを用意することですが、家庭では難しい場合も多いでしょう。しかし、冷蔵庫の野菜室のような、温度変化が少なく、日光が当たらない場所を選んで保管することで、ブショネの発生を抑えることができます。温度は13度前後、湿度は70%前後が理想的です。急激な温度変化はワインに悪影響を与えるので、避けなければなりません。さらに、ワインを開ける前には、ボトルをよく観察することも重要です。コルクがボトルから飛び出していたり、ボトルの側面に液体が漏れた跡がある場合は、ブショネの可能性が高いため、注意が必要です。また、コルクの状態も確認しましょう。コルクが乾燥しすぎていたり、逆に湿りすぎていたりする場合は、ブショネのリスクが高まります。これらの対策を講じても、ブショネを完全に防ぐことはできません。しかし、これらの心がけによって、ブショネに出会う確率を下げ、より安心してワインを楽しむことができるでしょう。
| 対策 | 詳細 |
|---|---|
| お店選び | 信頼できるお店でワインを購入する。品質管理が徹底されたお店を選ぶことで、ブショネのリスクを軽減できる。 |
| 保管方法 | ワインセラーが理想だが、家庭では冷蔵庫の野菜室など、温度変化が少なく、日光が当たらない場所を選ぶ。温度は13度前後、湿度は70%前後が理想。急激な温度変化を避ける。 |
| ボトル確認 | コルクが飛び出していないか、液漏れがないかを確認する。コルクが乾燥しすぎていたり、湿りすぎていたりする場合は注意。 |
