ワインの種類 伝説のワイン、モンテフィアスコーネの物語
お酒をこよなく愛する人なら一度は耳にしたことがあるでしょう、不思議な名前のワイン「エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ」。このワインの名前の由来は、12世紀初頭にまで遡る言い伝えにあります。舞台はローマを目指した巡礼の旅。主人公は、大のお酒好きで知られるドイツ人の司教、ヨハン・フッゲールです。ワイン通でもあった司教は、巡礼の旅の道中で美味しいワインを堪能することも大きな楽しみとしていました。そこで、ローマへの道のりを先回りする従者にある指示を出します。「もしも素晴らしいワインを見つけたら、『エスト!(ある!)』と宿屋の壁に書き記しておけ」と。従者は言われた通り、ローマへと続く道中で様々なワインを飲み比べ、美味しいワインを見つける度に宿屋の壁に「エスト!」と印をつけていきました。そしてついに、モンテフィアスコーネという小さな村に辿り着きます。そこで従者が口にしたワインは、それまで飲んだどのワインよりも格別なものでした。あまりにも美味しかったため、従者は驚きと喜びのあまり、「エスト!」を3回も壁に書き記してしまったのです。宿屋の壁には「エスト!エスト!!エスト!!!」の文字が躍り、その感動が文字からあふれ出ているかのようでした。そして、この出来事が「エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ」という、他に類を見ないワインの名前の由来になったと言われています。今では世界中で愛されるこのワイン、その名前に込められた物語に思いを馳せながら味わうと、また一層深い味わいとなることでしょう。
