Indicazione Geografica Tipica

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ワインの格付け

ワインの世界を探る:I.G.T.への誘い

日本の銘酒を選ぶように、イタリアの土地で育まれたお酒にも、その土地ならではの味わいを示す大切な印があります。その印の一つが「地理的表示典型性」と呼ばれるもので、短く「I.G.T.」と書かれることが多いです。これは、イタリア語の「Indicazione Geografica Tipica」の頭文字を取ったものです。この「地理的表示典型性」は、そのお酒、特にぶどう酒の品質や持ち味が、育った土地と深く結びついていることを示しています。その土地の気候や土壌、そしてそこで受け継がれてきた製法などが、お酒に独特の個性を与えているのです。かつて、ヨーロッパ全体の共通の決まりとして、お酒の産地を守るための仕分けがありました。その中で、この「地理的表示典型性」は真ん中の位置付けでした。その後、ヨーロッパ全体では新しい仕分けへと変わりましたが、イタリアでは以前の「地理的表示典型性」をそのまま使い続けることが認められました。そのため、今でも多くの造り手が、自分たちのぶどう酒にこの「I.G.T.」の印をつけています。この印を見つけることは、まるで宝探しのように、その土地の風土や歴史を映し出した、個性豊かなぶどう酒に出会うための、良い手がかりとなるでしょう。旅の思い出に、あるいは食卓の彩りに、その土地ならではの味わいを求めるなら、「I.G.T.」の印を探してみてください。きっと、忘れられない一杯との出会いがあるはずです。