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ワインの生産者

ルロワ:ブルゴーニュの至宝

西暦1868年、フランスはブルゴーニュ地方の小さな村、オークセイ・デュレスに、のちに世界に名を轟かせるワイン生産者が産声を上げました。その名はルロワ。創業当初は、自らブドウを育てるのではなく、他の農家が丹精込めて育てたブドウから生まれたワインを買い付け、じっくりと熟成させ、瓶詰めして販売する、いわゆる仲買人としての商いを営んでいました。時が流れるにつれ、ルロワの見識眼と熟成技術は高く評価され、その名は徐々にワイン愛好家の間で知られるようになりました。そして、1942年、ルロワはブルゴーニュ地方の最高峰と謳われるロマネ・コンティ社の共同経営者となる栄誉を手にします。この出来事は、ルロワの揺るぎない地位を確固たるものにしました。良質なワインを追い求める飽くなき情熱は留まることを知らず、1988年には、自らの手でブドウを栽培し、ワインを醸造するという新たな挑戦を始めます。こうしてドメーヌ・ルロワが誕生しました。現在、ドメーヌ・ルロワは21ヘクタールもの広大な自社畑を所有し、土づくりから収穫、醸造まで、全ての工程にこだわり抜いた高品質なワインを世に送り出し続けています。同時に、創業以来の伝統である仲買人としての事業も大切に守り続けています。オーナーであるマダム・ルロワは、今もなお自ら厳選したワインを自社で丁寧に熟成させ、ワイン愛好家たちを魅了しています。ルロワの歴史は、まさにブルゴーニュワインの歴史そのものと言えるでしょう。
ブドウ畑

ラ・ターシュ:至高の畑が生む唯一無二のワイン

フランスのぶどう酒の名産地、ブルゴーニュ地方の中でも特に名高いコート・ド・ニュイ地区。そのなかの小さな村、ヴォーヌ・ロマネに、ラ・ターシュと呼ばれる特別なぶどう畑があります。この畑は、フランスのぶどう酒の格付けで最高位にある「特級畑」に指定されています。ヴォーヌ・ロマネ村には六つの特級畑がありますが、ラ・ターシュはその中でも最も南に位置しています。特級畑とは、土壌や日当たり、水はけなど、ぶどう栽培に最適な条件が揃った、まさに特別な畑のこと。ラ・ターシュは、その広大さでも知られています。その面積はなんと6.06ヘクタール。他の特級畑と比べても、かなり広い畑です。そして驚くべきことに、この広大な畑は、たった一軒の生産者、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティによって所有、管理されているのです。一軒だけで所有する畑は、「独占畑」と呼ばれ、ブルゴーニュ地方では大変珍しい存在です。まさにラ・ターシュは、数々の点で特別な畑と言えるでしょう。ラ・ターシュの土壌は、粘土質です。しかし、その粘土の層は比較的浅く、その下に石灰岩の層が広がっています。この土壌の特徴が、ラ・ターシュのぶどう、そしてそこから生まれるぶどう酒に独特の風味を与えていると考えられています。粘土質の土壌は、水はけが良い上に、適度に水分を保つ力も持っているので、ぶどうの生育にとって理想的な環境です。さらに、その下にある石灰岩の層も、ぶどう酒の味わいに微妙な影響を与えていると言われています。こうした様々な要素が重なり合い、ラ・ターシュは世界に名だたるぶどう酒を生み出す、特別な畑となっているのです。