Beaujolais Nouveau

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ワインの醸造

独特な製法!マセラシオン・カルボニック

ぶどう酒造りの方法の一つに、マセラシオン・カルボニックと呼ばれる独特なやり方があります。多くの赤ぶどう酒は、収穫した実をつぶして、果汁と皮を一緒に発酵させて造りますが、この方法は少し違います。まず、摘み取った黒ぶどうを、一粒一粒ではなく房のまま、つまりつぶさないで密閉した金属の桶に入れます。そして、桶の中に炭酸ガスを送り込みます。ぶどう自身の息づかいで自然に炭酸ガスが生まれる場合もあります。こうして炭酸ガスで満たされた桶の中で、ぶどうを数日間寝かせます。この間、ぶどうの内部では、細胞の中でお酒が生まれる不思議な現象が起こり、独特の風味と香りが生まれてきます。まるで魔法のようです。こうしてできたぶどう酒は、鮮やかな色合いと果物のような香りが特徴的で、渋みの成分であるタンニンはあまり出てきません。そのため、フレッシュでフルーティ、とても飲みやすい赤ぶどう酒になります。若い果実をそのまま口にしたような、みずみずしい味わいが楽しめます。また、この製法で作られたぶどう酒には、バナナのような独特の香りが感じられるのも特徴です。熟したバナナを思わせる甘い香りが、鼻腔をくすぐり、より一層風味を引き立てます。それは、まるで南国の楽園を旅しているかのような気分にさせてくれます。この独特の香りと味わいは、他の製法ではなかなか出せない、マセラシオン・カルボニックならではの魅力と言えるでしょう。