甘み

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ワインの辛口ってどんな味?

ぶどう酒の世界で「からくち」と表現されるのは、甘みがひかえめ、あるいはまったく感じられない味わいのぶどう酒のことです。普段の会話で「辛い」と聞くと、とうがらしのような刺激を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、ぶどう酒の辛口はそれとはまったく違います。たとえば、カレーの辛口は香辛料の刺激を、しょうゆの辛口は塩気の強さを表しますが、ぶどう酒の辛口はこれらとは別の意味で使われます。ぶどう酒において「辛口」とは、甘みの反対語で、すっきりとした味わいを表現する言葉です。ぶどう酒の甘みは、ぶどうの果汁に含まれる糖分から来ています。ぶどう酒造りの過程で、この糖分は酵母によってアルコールと炭酸ガスに分解されます。酵母が糖分をすべて分解してしまうと、甘みがなくなり、辛口のぶどう酒になります。逆に、糖分が残っていると、甘口のぶどう酒になります。辛口のぶどう酒は、一般的に料理との相性が良いとされています。特に、油っこい料理や塩辛い料理とは、口の中をさっぱりとさせてくれるため、おすすめです。また、食前酒として楽しむのも良いでしょう。きりっとした味わいが、食欲をそそります。辛口のぶどう酒にも、さまざまな種類があります。ぶどうの品種や産地、製法によって、風味や香りが大きく異なります。代表的な辛口のぶどう酒としては、フランス産のソーヴィニヨン・ブラン種を使った白ぶどう酒や、イタリア産のキャンティ種を使った赤ぶどう酒などが挙げられます。それぞれに個性的な味わいがあるので、色々な種類を試して、自分の好みに合う一本を見つけるのもぶどう酒を楽しむ醍醐味の一つです。初めて辛口のぶどう酒に挑戦する方は、比較的飲みやすいとされる、ソーヴィニヨン・ブラン種を使った白ぶどう酒から始めてみるのが良いかもしれません。柑橘系の爽やかな香りと、すっきりとした後味が特徴で、和食にもよく合います。