ワインの産地 シャトーヌフ・デュ・パプ:南ローヌの至宝
シャトーヌフ・デュ・パプ。この名はフランス語で『教皇様の新しいお城』という意味を持ちます。14世紀、カトリック教会の最高指導者である教皇様の役所が、イタリアのローマからフランスのアヴィニョンに移りました。その時に、夏の別荘としてアヴィニョン北部、ローヌ川を臨む丘陵地に壮麗なお城が築かれたのです。これが、この地の名前の由来となっています。教皇様のお膝元として、この地域ではブドウ作りが盛んになりました。当時から高貴な飲み物として愛されていたワインは、教皇様やその関係者たちの需要を満たすため、質の高いものが求められました。こうして、教皇様の庇護のもと、ブドウ栽培の技術は洗練され、この地は徐々に名高いワインの産地へと発展していったのです。そして時代は下り、現在ではシャトーヌフ・デュ・パプは、アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(原産地呼称統制)の指定を受けています。これは、フランスが誇るワインの品質保証制度です。ブドウの品種から栽培方法、醸造過程に至るまで、非常に細かい規定が定められており、厳しい審査をクリアしたものだけが「シャトーヌフ・デュ・パプ」を名乗ることを許されます。長い歴史と伝統に彩られた、まさに南ローヌ地方の宝と呼ぶにふさわしいワインと言えるでしょう。
