ブドウの品種 注目の日本ワイン品種:レッド・ミルレンニューム
日本のブドウの歴史に大きな足跡を残した川上善兵衛氏が、丹精込めて作り上げたのが、レッド・ミルレンニュームというブドウです。時は、昭和のはじめ頃、1930年あたり、世界情勢が大きく揺れ動いていた時代のことでした。善兵衛氏は、「未詳1号」と呼ばれるブドウと、「ミルレンニューム」という名のブドウを掛け合わせることで、新しい品種を生み出すことに成功しました。この新しいブドウこそが、レッド・ミルレンニュームなのです。当時としては画期的な発想で、そのまま食べても美味しく、また、お酒にもなるようにと、善兵衛氏のたゆまぬ研究と情熱が注ぎ込まれました。レッド・ミルレンニュームが誕生してから、およそ百年という長い年月が流れました。人々の生活も大きく変化し、様々なものが登場しては消えていく中で、このブドウは静かにそのときを待っていました。そして今、まさに光が当たり始め、多くの人々の注目を集めようとしています。先人たちの知恵と努力、そして、情熱が込められたこのブドウは、現代に生きる私たちに、深い味わいと感動を与えてくれます。まるで時を超えて、善兵衛氏の温かい思いが伝わってくるようです。一口食べれば、その芳醇な香りと味わいに、誰もが心を奪われることでしょう。そして、グラスに注がれた美しいお酒は、特別なひとときをさらに豊かに彩ってくれるはずです。レッド・ミルレンニュームは、単なる果物ではなく、歴史と情熱が詰まった、まさに生きた遺産と言えるでしょう。
