ブドウの品種 魅惑のワイン品種:ランナ・メルニシュカ・ロザ
{ランナ・メルニシュカ・ロザという名の由来は、その生まれの秘密を語っています。}このブドウは、ブルガリアで生まれた黒ブドウの一種です。「ランナ」という言葉には、「早い」という意味が込められています。これは、このブドウが他の品種よりも早く熟すことから名付けられました。そして「メルニシュカ・ロザ」という部分は、このブドウの親である品種の一つ、「シロカ・メルニシュカ・ロザ」に由来します。シロカ・メルニシュカ・ロザは、ブルガリアの土壌で育まれた在来種の白ブドウです。その名にある「シロカ」は「白い」という意味で、その果皮の色を表しています。この白ブドウは、ブルガリアの伝統的なワイン造りで長く愛されてきた品種です。ランナ・メルニシュカ・ロザのもう一方の親は、フランス生まれのヴェルディギエという品種です。こちらは緑色の果皮を持つ白ブドウで、フランスの様々な地域で栽培されています。ブルガリアのシロカ・メルニシュカ・ロザとフランスのヴェルディギエ。遠く離れた土地で育まれた二つのブドウを交配させるという試みは、当時としては非常に画期的なものでした。この交配は、ブルガリアのワイン造りに新たな風を吹き込むという大きな期待を込めて行われました。こうして生まれたランナ・メルニシュカ・ロザは、両親の持つ良い性質を受け継ぎました。シロカ・メルニシュカ・ロザからは力強い風味を、ヴェルディギエからは豊かな香りと酸味を受け継ぎ、さらにブルガリアの風土が加わることで、独自の個性を持つ黒ブドウへと成長しました。今では、ランナ・メルニシュカ・ロザはブルガリアワインの新たな魅力を伝える品種として、世界中で注目を集めています。
