ネグロ・アマーロ

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ブドウの品種

ネグロ・アマーロ:プーリアの太陽を浴びた黒ブドウ

黒く、苦い飲み物。そんな風に聞くと、眉をひそめてしまう方もいるかもしれません。「黒」と「苦い」を意味する言葉から名付けられたネグロ・アマーロは、一見すると近寄りがたい印象を与えます。しかし、実際に口に含んでみると、その印象は鮮やかに覆されるのです。南イタリア、プーリアの太陽をいっぱいに浴びて育ったネグロ・アマーロ。その果実から生まれるワインは、力強い凝縮感にあふれています。熟した果実の甘みと、それを支える程よい渋み。そして、名前の由来となったほのかな苦みが、複雑な味わいを織り成します。それぞれの要素がぶつかり合うのではなく、見事に調和することで生まれる奥深い味わいは、一口飲むごとに新たな発見を与えてくれます。まるで、幾重にも折り重なった絹織物のように、滑らかで豊かな舌触りが喉を潤し、心地よい余韻を残します。このブドウの歴史は古く、古代ローマ時代まで遡ります。遥か昔、海を渡ってギリシャから持ち込まれたネグロ・アマーロは、プーリアの地に根を下ろし、二千年の時を超えて愛され続けてきました。幾世代にも渡る人々の情熱と、伝統の技が注ぎ込まれたネグロ・アマーロは、まさにプーリアの、そしてイタリアの歴史を語る生きた証と言えるでしょう。遠い昔から現代に受け継がれてきた、まさに古代からの贈り物。その味わいを、じっくりと堪能してみてはいかがでしょうか。