ワインの種類 ロッソ・ディ・モンタルチーノの魅力
イタリア半島中央部、トスカーナ州のシエナ県に位置するモンタルチーノの丘陵地帯は、その美しい景観から二〇〇四年にユネスコ世界遺産にも登録されました。絵画のように美しい景色が広がるこの土地で、ロッソ・ディ・モンタルチーノという高品質な赤葡萄酒が生まれます。モンタルチーノといえば、世界的に有名なブルネッロ・ディ・モンタルチーノという偉大な葡萄酒の産地として知られています。実は、ロッソ・ディ・モンタルチーノも、このブルネッロ・ディ・モンタルチーノと同じ土地で、同じブドウ品種から造られる兄弟分のような存在にあたります。両方の葡萄酒を生み出す源となるブドウは、サンジョヴェーゼという品種です。モンタルチーノでは、このサンジョヴェーゼを特別にブルネッロと呼びます。このブルネッロを使い、伝統的な手法で醸造されるのが、ロッソ・ディ・モンタルチーノとブルネッロ・ディ・モンタルチーノです。大きな違いは、熟成期間の長さです。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは長期熟成を経て出荷されますが、ロッソ・ディ・モンタルチーノはブルネッロ・ディ・モンタルチーノに比べて熟成期間が短く設定されています。そのため、より早く、若いうちから楽しむことができるのが特徴です。収穫年の翌年の九月一日以降には出荷が許可されているため、フレッシュで溌剌とした果実味と、程よく熟成した味わいのバランスを楽しむことができます。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのような長期熟成が必要ないため、気軽に楽しめる価格帯であることも魅力の一つです。家庭料理との相性も良く、日常の食卓を彩るのに最適な一本と言えるでしょう。深みのあるルビー色、華やかな香り、そして力強い味わいを持ちながら、同時に洗練された上品さも感じさせるロッソ・ディ・モンタルチーノは、まさにモンタルチーノの風土が生み出した傑作です。
