テイスティング ワインの粘度:ジャンブを読み解く
お酒を杯に注ぐ時、その液体がどのように流れるか、杯の内側にどのように付着するか、じっくり観察したことはありますか?これがお酒のとろみ、つまり粘度です。水のようにさらさらと流れ落ちるものもあれば、蜂蜜のようにゆっくりと流れるものもあります。この違いはどこから生まれるのでしょうか。お酒、特にぶどう酒の場合、このとろみは主に三つの要素が関係しています。まず、お酒の濃さです。お酒に含まれるアルコールの割合が高いほど、とろみは弱くなります。次に、ぶどうの甘さ、つまり糖度です。糖分が多いほど、ぶどう酒はとろみを増し、濃厚な舌触りになります。最後に、ぶどうの果皮や種子などから抽出された成分の量です。抽出物が多いほど、ぶどう酒は複雑な風味を持ち、とろみも強くなります。ぶどう酒の世界では、このとろみを表現する言葉として「脚」という言葉が使われます。杯を回した後に、内側に付着したぶどう酒が流れ落ちる様子が、まるで脚のように見えることから名付けられました。この脚は、ぶどう酒の舌触りや口当たりに直結する重要な要素であり、ぶどう酒の個性を形作る上で欠かせません。さらりとした軽やかなぶどう酒を好む方もいれば、濃厚でとろみのあるぶどう酒を好む方もいるでしょう。ぶどう酒を選ぶ際、ラベルに記載されたぶどうの品種や産地だけでなく、この「脚」にも注目してみてください。脚を観察することで、ぶどう酒の個性を想像し、自分の好みに合った一本を見つける手がかりになるはずです。自分の好みを知るためにも、このとろみについて理解を深めることは、ぶどう酒の世界を楽しむ上で有益です。
