テイスティング 甘口?辛口?アシュットの謎に迫る
ぶどう酒を選ぶ際、ラベルに書かれた言葉に戸惑うことは少なくありません。特に外国のぶどう酒の場合、その土地ならではの表現に出会い、一体どんな味なのか想像もつかないことがあるでしょう。例えば、イタリアのぶどう酒でよく見かける「アシュット」という言葉。これは、イタリア語で「乾いた」を意味する言葉で、ぶどう酒の甘さを示す重要な手がかりとなります。しかし、一口に「乾いた」と言っても、その意味合いはぶどう酒の種類によって大きく変わります。簡単に「からくち」と決めつけてしまうと、思っていた味と違う、なんていう失敗をしてしまうかもしれません。アシュットは、主に発泡するぶどう酒とそうでないぶどう酒で、その解釈が異なります。発泡するぶどう酒の場合、アシュットは糖度が低い、つまり、非常にからくちの味わいを示します。一方、発泡しないぶどう酒では、アシュットは「からくち」ではありますが、発泡するぶどう酒ほど糖度が低いわけではありません。つまり、同じアシュットでも、発泡するぶどう酒とそうでないぶどう酒では、甘さの感じ方が異なり、それぞれ異なる味わいを楽しむことができるのです。さらに、アシュットは単に甘さの度合いを示すだけでなく、ぶどう酒全体のバランスや風味の印象も左右します。例えば、同じ「乾いた」味わいでも、酸味や渋み、果実味とのバランスによって、全く異なる印象を与えます。きりっとした爽やかな「乾いた」味わいもあれば、ふくよかでまろやかな「乾いた」味わいもあります。このように、アシュットは多様なニュアンスを持つ奥深い表現であり、まさにイタリアぶどう酒の多様性を象徴する言葉と言えるでしょう。ラベルに書かれたアシュットを手がかりに、その奥深い世界を探求してみてはいかがでしょうか。
