サペラヴィ

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ブドウの品種

知られざるワイン品種、オジャレシの魅力

遠い異国の地、ジョージア。険しい山々が連なる北西部に、古くから人々と共に生きてきたブドウがあります。その名はオジャレシ。耳慣れない響きを持つこの名は、ジョージアの中でも限られた地域、メグレル地方で使われている言葉で「樹で育つブドウ」を意味します。まさに、その言葉通り、かつてのオジャレシは、高木仕立てで空高くまでツルを伸ばし、まるで大地の力強さを体現するかのように育てられていました。想像してみてください。空高く広がる緑の葉の下に、たわわに実った黒ブドウの房。人々は長い梯子を使って収穫し、その恵みから豊かな味わいの葡萄酒を醸造していたことでしょう。その歴史は、ブドウの根が土深く伸びるよりもずっと古く、ジョージアの人々の生活に深く根付いていたのです。19世紀後半、ヨーロッパを襲ったフィロキセラ禍。この壊滅的な病害は、多くのブドウ畑を荒廃させ、伝統的な栽培方法も大きな変化を余儀なくされました。オジャレシも例外ではなく、かつてのような高木仕立ては姿を消し、現代ではギュイヨ仕立てなどの、より管理しやすい方法が主流となっています。しかし、かつて巨木として育てられていたという歴史は、このブドウ品種の神秘性と力強さを物語る、大切な記憶として今も人々の心に刻まれています。今では、その希少性から、幻のブドウとも言われるオジャレシ。その深い味わいを想像しながら、遠いジョージアの地を思い描いてみるのも良いかもしれません。