アレッサンドリア

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ブドウの品種

親しみやすいワイン、ブラケットの魅力

ぶどうの品種の中でも、ブラケットはとりわけ華やかな香りで知られています。グラスに注ぐと、まず最初に、摘みたてのいちごのような甘やかな香りがふわっと広がります。まるで、陽光あふれるいちご畑に迷い込んだかのようです。この香りは人工的なものではなく、自然の恵みそのもの。太陽の光をたっぷり浴びて育ったぶどうが、その甘い香りを凝縮しているのです。そして、いちごの香りに重なるように、次に、満開のバラを思わせる優雅な香りが漂ってきます。それは、まるで色とりどりのバラが咲き誇る庭園にいるかのような、華やかで上品な香りです。この甘美な香りは、ブラケットだけが持つ特別な個性と言えるでしょう。さらに、熟したいちごの奥には、サクランボや木いちごを思わせる、熟した赤い果実の香りが隠れています。これらの香りが複雑に絡み合い、奥行きのある芳醇な香りの世界を作り出しています。まるで、熟した果実をたっぷり使った、贅沢な果実酒を味わっているかのようです。このような、様々な香りが幾重にも重なり合うブラケットの芳醇な香りは、ワインを初めて飲む人にも親しみやすく、ワインの世界への素晴らしい入り口となるでしょう。そして、ワイン通の人々をも魅了し、深い満足感を与えてくれるはずです。この香りの豊かさは、ブラケットで作られたワインをさらに魅力的なものにしている、まさに、このぶどうの最大の魅力と言えるでしょう。
ワインの種類

バルベーラ・ダスティの魅力を探る

イタリア北西部に位置するピエモンテ州、その中のアスティ県を中心に作られる赤ワイン、バルベーラ・ダスティ。この名前は、ワインそのものを指すだけでなく、そのワインが作られた土地の統制保証原産地呼称(D.O.C.G.)も表しています。つまり、この名前を冠することができるのは、定められた地域で、定められた方法で作られたワインだけなのです。バルベーラ種のぶどうから作られる保護指定原産地(D.O.P.)ワインとしては、バルベーラ・ダスティは最大の生産量を誇ります。主な産地はアスティ県ですが、隣接するアレッサンドリア県の一部地域でも作られています。このワインを特徴づけるもののひとつに、最低4ヶ月という熟成期間があります。この熟成によって、バルベーラ・ダスティは奥行きのある風味を獲得します。また、ぶどう畑の場所によって、ワインのラベルに特定の地域名を表示することが認められています。例えば、『ティネッラ』、『コッリ・アスティアーニ』、『アスティアーニ』といった名前です。これらの地域名は、その土地ならではの土壌や気候といった環境、いわゆるテロワールを反映したワインの個性を示すものとなります。さらに、特定の畑で収穫されたぶどうを使ったワインの場合には、その畑の名前をラベルに表示することも可能です。これもまた、そのワインが持つ独自の味わいを伝える大切な情報となります。こうした様々な表示は、消費者にとって、それぞれのバルベーラ・ダスティが持つ個性を見分けるための貴重な手がかりとなるのです。