ブドウの品種 注目のワイン品種エンクルザードの魅力
太陽が降り注ぐポルトガル。数多あるブドウ品種の中でも、白ブドウのエンクルザードは、ダォン地方という特別な土地で育まれています。ダォン地方は、ポルトガルの内陸部に位置し、周囲を山々に囲まれた盆地のような地形をしています。この地形が、昼夜の気温差を生み出す鍵となっています。日中は太陽の光をいっぱいに浴びてブドウは熟し、夜になると山の冷気が降りてきて、ブドウの酸味を保つのです。このように、寒暖差の大きい気候が、エンクルザードに独特の風味と個性を育んでいます。ダォン地方の土壌は、花崗岩が風化した砂質土壌です。この水はけの良い土壌は、ブドウの根が深くまで伸びるのを助け、大地のミネラルを豊富に吸収することを可能にします。こうして育ったエンクルザードから造られるワインは、柑橘類を思わせる爽やかな香りと、白い花のような繊細な香りが特徴です。口に含むと、キリッとした酸味とミネラル感、そしてほのかな苦味が絶妙なバランスで調和し、複雑で奥深い味わいを生み出します。現在、エンクルザードの栽培面積は限られており、生産量も決して多くはありません。しかし、近年、その品質の高さから、国内外で注目を集め始めています。まさにポルトガルの秘蔵の品種と言えるでしょう。他のブドウ品種では表現できない、ダォン地方のテロワールを体現したエンクルザード。その個性的な味わいを、ぜひ一度体験してみてください。
