ワインの種類 アスティの魅力:甘美なイタリアンワイン
イタリア北西部のピエモンテ州で造られる、甘口の白ワイン、アスティ。その名は、州内の都市アスティに由来します。マスカットの芳醇な香りがグラスから立ち上り、一口飲めば、爽やかな甘みが口いっぱいに広がります。世界中で愛されているこの甘美なワインは、実は、発泡性の有無によって細かく分類されており、その奥深さはあまり知られていません。最も有名なのは、微発泡タイプのアスティ・スプマンテです。きめ細かい泡が立ち上る様子は、見た目にも美しく、祝祭の席を華やかに彩ります。マスカット・ビアンコ種という白ぶどうを原料とし、独特の製法で造られます。タンク内で発酵中に発生する炭酸ガスを閉じ込めることで、爽やかな泡が生まれます。この製法により、ぶどう本来のフレッシュな香りと甘みが保たれるのです。アルコール度数は低めで、飲みやすいのも特徴です。一方、発泡性のないタイプのアスティは、アスティ・ドルチェと呼ばれています。スプマンテと同様にマスカット・ビアンコ種から造られますが、発酵後に炭酸ガスを抜くことで、静かなワインに仕上げられます。スプマンテよりも甘みが強く、とろりとした舌触りが楽しめます。デザートワインとして、食後のひとときを優雅に演出してくれるでしょう。さらに、アスティには、発酵を途中で止めてアルコール度数を低く抑えた「モスカート・ダスティ」という種類もあります。これは、ぶどう本来の甘みとフレッシュな果実味を存分に楽しめる、フルーティーなワインです。近年注目を集めている、低アルコール志向の方にもおすすめです。このように、アスティは、発泡性の有無や甘みの程度によって様々な種類が存在し、それぞれの個性を楽しむことができます。華やかな香りと爽やかな甘みを持つアスティの世界を、ぜひ一度体験してみてください。
