ワインの産地 シャブリの真髄、特級畑ヴォーデジールを探る
シャブリ地区の中心に位置するグラン・クリュ(特級畑)、ヴォーデジールについて詳しく見ていきましょう。グラン・クリュは全部で七つありますが、ヴォーデジールはその真中に位置し、まるで心臓部のように他の六つの特級畑に囲まれています。周りの畑は、ブーグロ、レ・プルーズ、グルヌイユ、ヴァルミュール、レ・クロ、そしてブランショです。このような地の利は、ヴォーデジールにしかない特徴を与えています。土壌の特徴もヴォーデジールのワインを語る上で欠かせません。他のグラン・クリュと比べて、ヴォーデジールの土壌は粘土質が豊富です。この粘土質こそが、ヴォーデジール独特の風味を生み出す鍵となっています。粘土質は水分を保つ力が強いため、ブドウの成熟はゆっくりとしたものになります。じっくりと時間をかけて熟すことで、ブドウは複雑で奥深い味わいを蓄えていくのです。こうして生まれるワインは、力強さと繊細さの両方を兼ね備えた、上品な仕上がりとなります。畑の広さはおよそ十五.四三ヘクタール。シャブリのグラン・クリュの中では比較的小さな畑と言えます。限られた面積だからこそ、丁寧にブドウを育てられるのでしょう。丹精込めて栽培されたブドウから、高品質なワインが生み出されているのも頷けます。まさに、小さな畑から生まれる大きな味わいと言えるでしょう。
