ワイングラスの持ち方:ステムの重要性

ワインを知りたい
先生、ワイングラスの『ステム』って、何のことですか?

ワイン研究家
いい質問だね。『ステム』は、ワイングラスの脚の部分のことだよ。グラスの底と、お酒が入るところの間にある細い部分だね。

ワインを知りたい
なるほど。でも、なんでそんな部分があるんですか?直接、お酒が入るところを持てばいいのに。

ワイン研究家
それは、ワインの温度が変わるのを防ぐためだよ。手で温まると、ワインの味が変わってしまうからね。だから、ステムを持つのが正しい持ち方なんだ。
ステムとは。
ワイングラスの足の部分を『ステム』といいます。ワイングラスの、飲みものが入るところを手で直接持つと、体温がワインに伝わって温まってしまい、風味を損ねてしまうことがあります。そのため、ワイングラスには、温度が伝わりにくいように、飲みものが入るところと別に、持つための足がついています。ワイングラスを持つときは、このステムの部分を持つのが良いでしょう。
脚の役割

飲み物を注ぐ丸い部分、それを支える細長い部分、そして手で持つための土台部分。飲み物の器の中でも、特にぶどう酒を味わうための器には、この細長い部分が重要です。この部分は「脚」と呼ばれ、ぶどう酒を美味しく飲むために、幾つかの大切な役割を担っています。まず第一に、ぶどう酒の温度を保つ役割です。人の手の温度はぶどう酒にとって高く、特に冷やして飲む白いぶどう酒や泡立つぶどう酒は、温度が上がると本来の風味や香りが損なわれてしまいます。繊細なぶどう酒の味わいを最大限に楽しむためには、脚を持って飲むことが欠かせません。赤いぶどう酒の場合も、手の温度が伝わると香りが変わったり、渋みが強く感じられたりすることがあります。ですので、赤いぶどう酒であっても脚を持つことが勧められています。
第二に、ぶどう酒の外観を美しく保つ役割です。飲み物を注ぐ丸い部分を直接手で持つと、指紋が付いてしまい、見た目も悪くなります。特に、透き通ったぶどう酒の色合いや輝きを楽しむためには、脚を持つことが大切です。これは、見た目だけでなく、ぶどう酒そのものを尊重するという意味も込められています。
飲み物の器の脚を持つことは、ぶどう酒を味わう上での大切な作法と言えるでしょう。温度変化を防ぎ、本来の風味や香りを守り、見た目も美しく保つ。小さな配慮ですが、ぶどう酒をより一層楽しむために、脚の役割を理解し、正しく持つことを心掛けたいものです。
| ワイングラスの脚の役割 | 説明 | 対象 |
|---|---|---|
| 温度を保つ | 手の温度がワインに伝わるのを防ぎ、風味や香りを保つ | 白ワイン、スパークリングワイン、赤ワイン |
| 外観を美しく保つ | 指紋が付くのを防ぎ、ワインの色合いや輝きを楽しむ | 特に透き通ったワイン |
| ワインへの敬意 | ワインを尊重するという意味も込められている | 全てのワイン |
持ち方の種類

ぶどう酒を味わう際には、杯の持ち方が大切です。持ち方ひとつで、洗練された印象を与えたり、ぶどう酒の温度を保ったりすることに繋がります。様々な持ち方がありますが、いくつかご紹介します。
まず、広く知られている持ち方は、親指と人差し指で杯の脚の付け根付近を優しく挟み、残りの指を台座に添える方法です。この持ち方は、杯を安定させ、傾ける際も滑らかな動きを可能にします。ぶどう酒を注いだり、香りを確かめたりする際に、安心感を持って行えます。
次に、杯の脚の中央部分を親指と人差し指で挟み、他の指を台座に添える方法も一般的です。この持ち方は、より上品な印象を与え、特別な席や、大切な人と過ごす時間に適しています。
一方で、杯の脚の先端部分を摘むような持ち方は、避けるべきです。この持ち方では、杯が不安定になり、ぶどう酒をこぼしてしまう可能性が高まります。また、指の跡が脚についてしまい、見た目を損ねてしまうこともあります。
どの持ち方でも、杯の脚を持つことを心掛けることで、手の温度がぶどう酒に移るのを防ぎ、適温を保つことができます。また、杯に指紋が付くことも避けられ、美しく澄んだぶどう酒の色合いを楽しむことができます。
自分に合った持ち方を見つけることで、ぶどう酒をより美味しく、優雅に楽しむことができます。様々な持ち方を試してみて、自分にぴったりの持ち方を見つけてみましょう。
| 持ち方 | 説明 | 利点 | 欠点 |
|---|---|---|---|
| 脚の付け根付近を持つ | 親指と人差し指で杯の脚の付け根付近を優しく挟み、残りの指を台座に添える。 | 安定感があり、滑らかな動きが可能。ぶどう酒を注いだり、香りを確かめたりする際に安心。 | 特になし |
| 脚の中央部分を持つ | 親指と人差し指で杯の脚の中央部分を挟み、他の指を台座に添える。 | 上品な印象を与える。特別な席や大切な人と過ごす時間に最適。 | 特になし |
| 脚の先端部分を摘む | 杯の脚の先端部分を摘むように持つ。 | なし | 杯が不安定になり、こぼしやすい。指紋が付きやすく、見た目を損ねる。 |
ステムのないグラス

脚のないグラス、最近よく見かけますよね。気軽な集まりや、外の焼き肉などで使うのに便利だと感じる方も多いのではないでしょうか。脚がないので、しまう場所にも困りません。
しかし、脚がないということは、手の熱が飲み物に伝わりやすいということでもあります。冷やして飲む白ぶどう酒や泡立ちのあるぶどう酒の場合、味が変わってしまうことがありますので、注意が必要です。
脚のないグラスを使う場合は、飲み物を少しだけ注ぐ、こまめに冷やすなど、工夫してみましょう。そうすることで、温まるのを抑えられます。また、手のひらでグラス全体を包むように持つのではなく、指先で持つようにすると、温度変化を少なくできます。
脚のないグラスには、もちろん良い点もあります。例えば、割れにくいため、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使えます。また、デザインも豊富で、テーブルの雰囲気を華やかにしてくれるものも多いです。
普段使いには便利な脚のないグラスですが、香りや温度をじっくり楽しみたい場合は、脚のあるグラスがおすすめです。飲み物の種類や場面に合わせて、グラスを使い分けることで、より一層おいしく味わうことができます。脚のないグラスを使う際には、今回ご紹介した点に気を付けて、上手に活用してみてください。
| 脚なしグラス | メリット | デメリット | 対策 |
|---|---|---|---|
| ・収納しやすい ・割れにくい ・デザイン豊富 ・普段使いに便利 |
・手の熱が伝わりやすい ・味が変わりやすい |
・飲み物を少しだけ注ぐ ・こまめに冷やす ・指先で持つ |
様々なグラス

飲み物の楽しみをさらに広げる様々な形のグラスについてお話しましょう。お酒の種類、特にワインには、様々な形や大きさのグラスがあり、それぞれに理由があります。ワインの種類に合わせてグラスを選ぶことで、その持ち味を最大限に引き出すことができるのです。
例えば、ボルドー地方のワインに適したグラスは、大きな丸い部分と細長い脚を持つのが特徴です。この大きな丸い部分は、ボルドーワインの複雑な香りをグラスの中に広げ、私たちに存分に楽しませてくれます。一方、ブルゴーニュ地方のワインには、より丸みを帯びた形のグラスが用いられます。この丸い形は、ブルゴーニュワインの繊細な香りを逃さず、グラスの中に閉じ込める効果があるのです。
白いワインには、赤いワイン用のグラスよりも小さめのグラスが選ばれます。これは、白いワインを冷たく保つためです。小さなグラスは表面積が小さいため、温度が上がりづらく、冷たいままの美味しさを長く楽しむことができるのです。また、泡の出るワインには、細長い笛のような形のグラスが用いられます。この形は、泡の美しい立ち上りを長く楽しむためだけでなく、泡が抜けるのを防ぐ役割も果たしているのです。
このように、ワインの種類に合わせてグラスを選ぶことで、見た目、香り、そして味と、あらゆる面からワインを深く味わうことができます。ワインの世界の奥深さを知るには、グラス選びも大切な要素と言えるでしょう。ワインを飲む際には、グラスにも目を向けて、より豊かな時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
| ワインの種類 | グラスの形 | 理由 |
|---|---|---|
| ボルドーワイン | 大きな丸い部分と細長い脚 | 複雑な香りを広げる |
| ブルゴーニュワイン | 丸みを帯びた形 | 繊細な香りを閉じ込める |
| 白ワイン | 赤ワイン用より小さめ | 温度を保ち、冷たく楽しむ |
| 泡の出るワイン | 細長い笛のような形 | 泡の立ち上りを長く楽しみ、泡が抜けるのを防ぐ |
まとめ

葡萄酒を味わう際には、杯の脚、つまりステムが重要な役割を果たします。一見すると単なる飾りにも思えるステムですが、実はワインの温度管理に欠かせない存在なのです。
人の手の熱はワインの温度を上げてしまい、繊細な香りのバランスを崩してしまうことがあります。ステムを持つことで、手の熱がワインに伝わるのを防ぎ、適温を保つことができるのです。特に白葡萄酒や冷やして飲む赤葡萄酒の場合、この温度管理は重要です。
また、ステムを持つことでワインの色合いや粘性を目で見て楽しむことができます。これはワインの品質や状態を知る上で役立つだけでなく、視覚からもワインの魅力を堪能できるという点で大きな意味を持ちます。ボウルの部分に直接触れてしまうと、指紋が付いてしまい、せっかくの美しい外観が損なわれてしまうこともあります。
ワイングラスには様々な種類があり、形や大きさも様々です。大きなボウルのグラスは赤葡萄酒の複雑な香りを引き出し、小さなボウルのグラスは白葡萄酒の爽やかな香りを閉じ込めます。このようにワインの種類に合わせたグラスを選ぶことで、それぞれのワインが持つ本来の風味を最大限に引き出すことができるのです。
普段使いの場面では、ステムのないグラスも便利ですが、ワインの温度変化には注意が必要です。手の熱でワインが温まりやすいので、氷を入れたり、冷えた状態を保つ工夫が必要です。
ワインを味わうということは、香り、色、そして温度、五感をフル活用して楽しむということです。ステムの役割を理解し、適切なグラスを選ぶことで、ワインの世界をより深く、そして豊かに楽しむことができるでしょう。
| ワイングラスのステムの役割 | 利点 | 補足 |
|---|---|---|
| 温度管理 | 手の熱からワインを守り、適温を保つ。特に白ワインや冷やす赤ワインに重要。 | ステムレスグラスの場合は、氷を入れたり冷やす工夫が必要。 |
| 外観の保持 | ワインの色合いや粘性を視覚的に楽しめる。指紋が付くのを防ぐ。 | |
| 香りの最大化 | ワインの種類に合わせたグラス形状により、香りを引き出す/閉じ込める。 | 大きなボウルは赤ワイン、小さなボウルは白ワインに適している。 |
