知る人ぞ知る秀逸ピノ・ネーロ

知る人ぞ知る秀逸ピノ・ネーロ

ワインを知りたい

先生、『ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ』って、なんだか複雑な名前ですが、簡単に言うとどんなお酒ですか?

ワイン研究家

簡単に言うと、イタリアのピエモンテ州南西部で作られる、ピノ・ネロというぶどうを主に使う赤ワインのことだよ。2010年に新しく認定されたんだ。

ワインを知りたい

ピノ・ネロっていうぶどうを使うっていうことは、他のぶどうは使わないんですか?

ワイン研究家

ピノ・ネロを95%以上使わないといけない決まりだけど、他の土地の黒ぶどうを5%までは混ぜてもいいことになっているよ。ちなみに、『リゼルヴァ』と名のつくものは、24ヶ月以上熟成させないといけない、特別なワインなんだ。そのうち6ヶ月は木樽で熟成させる必要があるんだよ。

ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼとは。

イタリアのピエモンテ州南西部、パヴィア県で作られるピノ・ネロというぶどうを使ったワイン、「ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ」について説明します。このワインは、二〇一〇年に「オルトレポ・パヴェーゼ」というワインの分類から独立しました。どちらも同じ地域で作られますが、「ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ」はピノ・ネロというぶどうを九五パーセント以上使わないといけません。さらに、長期熟成させた「リゼルヴァ」という種類は、二十四か月以上熟成させ、そのうち六か月以上は木の樽で熟成させる必要があります。使われているぶどうは、ピノ・ネロが九五パーセント以上で、残りの五パーセント以下は同じ地域でとれた他の黒ぶどうです。ワインの種類としては赤ワインと長期熟成させた赤ワインがあり、二〇一〇年に認定されました。

概要

概要

ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼという名は、まだ広く知られているとは言えません。しかし、イタリアのぶどう酒を好む人たちの間では、今、話題の中心になりつつあります。このぶどう酒は、イタリアの北西部に位置するピエモンテ州の南に隣接するパヴィア県という場所で造られています。ピエモンテ州といえば、バローロやバルバレスコといった力強い味わいのぶどう酒で有名ですが、すぐ近くの県で、それらとは全く異なる個性のぶどう酒が生まれているのです。

実は、このパヴィア県という地域は、古くからピノ・ネーロという種類のぶどうの栽培に適した土地柄として知られてきました。そして2010年、大きな転機が訪れました。それまで「オルトレポ・パヴェーゼ」という名前で規定されていたぶどう酒の中から、ピノ・ネーロ種を主体としたぶどう酒が独立し、「ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ」という独自の統制保証原産地呼称(D.O.C.)を持つぶどう酒が誕生したのです。同じ地域で造られるとはいえ、オルトレポ・パヴェーゼとははっきりと異なる特徴があり、特にピノ・ネーロの使用割合に大きな違いがあります。

ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼは、その名の通り、ピノ・ネーロを主要なぶどう品種として使用することが定められています。しかも、その割合は最低でも全体の95%以上。つまり、このぶどう酒は、ほぼピノ・ネーロという単一のぶどう品種のみで造られていると言えるでしょう。この高い比率こそが、このぶどう酒の繊細な香りと味わいを決定づける重要な要素となっています。力強いピエモンテのぶどう酒とは異なる、優美で繊細な味わいのピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼは、イタリアぶどう酒の新たな一面を見せてくれると言えるでしょう。

ワイン名 産地 特徴 その他
ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ イタリア パヴィア県 (ピエモンテ州南に隣接) 繊細な香りと味わい、ピノ・ネーロ種を95%以上使用 2010年にD.O.C.認定。オルトレポ・パヴェーゼから独立。

味わいの特徴

味わいの特徴

ピノ・ネーロと聞けば、フランスのブルゴーニュ地方で作られる繊細で上品な葡萄酒を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。イタリアで作られるピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼも、繊細さとイタリアらしい力強さを併せ持っています。香りはサクランボや木苺のような赤い果実を思わせる香りがまず感じられます。その奥には菫や薔薇のような花の香りが複雑に絡み合い、奥行きを生み出しています。味わいは、滑らかな渋みと程よい酸味が綺麗に調和しており、上品でありながら力強さも感じられます。口に含んだ時の柔らかな渋みは、果実味と酸味を支える土台となり、全体的なバランスを整えています。このワインは長期熟成にも耐えうる力強さを秘めています。熟成させることで、味わいはより複雑さを増し、角が取れてまろやかになっていきます。時間の経過とともに変化する味わいをじっくりと楽しむのも、このワインの魅力の一つです。それはまるで、静かに時を刻む芸術作品のようです。イタリアの多様な食文化にもよく合い、様々な料理と共に楽しむことができます。例えば、軽めの肉料理や、きのこを使った料理との相性は抜群です。また、熟成したチーズとの組み合わせも、互いの個性を引き立て合い、素晴らしい体験となるでしょう。ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェゼは、まさにイタリア葡萄酒の隠れた名品と呼ぶにふさわしい一本です。

ワイン名 ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ
産地 イタリア
特徴 繊細さと力強さを併せ持つ
香り サクランボ、木苺などの赤い果実、菫、薔薇などの花の香り
味わい 滑らかな渋み、程よい酸味、上品さと力強さのバランス
熟成 長期熟成可能。熟成により複雑さ、まろやかさが増す
相性の良い料理 軽めの肉料理、きのこ料理、熟成チーズ
総評 イタリアワインの隠れた名品

格付けと規定

格付けと規定

イタリアのワイン法に基づく原産地呼称統制(D.O.C.)認定を受けた「ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ」は、2010年にその仲間入りを果たしました。この認定は、単なるお墨付きではなく、その土地の気候風土と伝統的な製法が生み出す、唯一無二の風味を守るための重要な盾となります。

このワインの産地は、「オルトレポ・パヴェーゼ」として知られる地域と重なりますが、ピノ・ネーロ種という黒ぶどうを用いたワインであること、そしてその黒ぶどうの割合や熟成期間など、より細かく厳しい規定が設けられています。この厳しい規定こそが、「ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ」の品質を高く保つ礎となっているのです。

中でも「リゼルヴァ」と呼ばれる特別なワインは、さらに厳しい試練を乗り越える必要があります。最低でも24ヶ月以上もの熟成期間が定められており、そのうち6ヶ月以上は必ず木の樽で熟成させることが義務付けられています。木樽の中でじっくりと時を重ねることで、ワインはまろやかさを増し、複雑で奥深い風味を獲得していくのです。まるで職人が丹精込めて作品を仕上げるように、長い時間と手間をかけて、ようやく「リゼルヴァ」の名にふさわしい風格が備わるのです。

このように、厳格な規定によって守られた「ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ」は、その土地の個性を余すことなく表現した、高品質なワインと言えるでしょう。一口飲めば、その芳醇な香りと豊かな味わいに、イタリアの伝統と情熱が凝縮されているのを感じることができるでしょう。そして、その奥深くに隠された物語に、きっと心を奪われることでしょう。

ワイン名 認定 産地 品種 熟成期間 樽熟成
ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ DOC (2010年認定) オルトレポ・パヴェーゼ ピノ・ネーロ (黒ぶどう) 規定あり 規定あり
ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ リゼルヴァ DOC (2010年認定) オルトレポ・パヴェーゼ ピノ・ネーロ (黒ぶどう) 最低24ヶ月以上 最低6ヶ月以上

飲み頃温度

飲み頃温度

{ぶどう酒の種類によって、一番おいしい温度は違います}。例えば、ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼというぶどう酒は、少し冷やして飲むのがおすすめです

このぶどう酒は、冷やしすぎるとせっかくの良い香りが隠れてしまいます。ですから、飲む少し前に冷蔵庫から出して、ゆっくりと温度を上げていくのが良いでしょう。大体十五度から十七度くらいが、このぶどう酒を飲むのに一番良い温度です。

温度が低いと、すっきりとした飲み口と、軽やかな酸味が楽しめます。少し温度が上がってくると、隠れていた果物の香りが開き、より複雑な味わいを楽しめるようになります。例えば、赤い果実や森の下草を思わせる香りが感じられるでしょう。

もし、このぶどう酒を飲む機会があれば、ぜひ温度に気を配って飲んでみてください。同じぶどう酒でも、温度が違うと全く違った印象になります。少しの手間をかけるだけで、より深く、より美味しくぶどう酒を楽しむことができるでしょう。

冷蔵庫から出したてのキンキンに冷えた状態と、少し時間が経って温度が上がってきた状態と、飲み比べてみるのも面白いかもしれません。温度の変化とともに、香りや味わいの変化をじっくりと楽しんでみてください。きっと、新しい発見があるはずです。

温度 特徴
低い(冷蔵庫から出したて) すっきりとした飲み口、軽やかな酸味
15~17度 果物の香り(赤い果実、森の下草)、複雑な味わい

料理との相性

料理との相性

軽やかさと奥深さを併せ持つ、ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼは、食卓を彩る様々な料理を引き立てる、まさに万能選手と言えるでしょう。特に、その豊かな香りと繊細な味わいは、山の幸であるきのこを使った料理との相性が抜群です。バターでソテーしたきのこや、きのこのクリームパスタ、きのこの炊き込みご飯など、きのこの風味をさらに引き立て、深い味わいのハーモニーを生み出します。また、鶏肉や豚肉といった淡泊な肉料理とも素晴らしい組み合わせです。鶏肉のソテーにきのこソースを添えたり、豚肉の生姜焼きに合わせたりすることで、料理全体の味わいを深みのあるものへと変化させます。

熟成を経たピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼは、さらに奥深い味わいを持ち、力強い料理にも寄り添います。じっくりと時間をかけて焼き上げた牛肉のローストや、野性味あふれるジビエ料理など、しっかりとした味わいの料理と合わせれば、互いの個性を引き立て合い、忘れられない食体験となるでしょう。

意外にも、繊細な和食との相性も素晴らしいのも、このワインの魅力の一つです。素材本来の味を大切にする和食との組み合わせは、新たな発見をもたらしてくれるでしょう。例えば、だしを効かせた煮物や、香ばしく焼き上げた魚料理との組み合わせは、ワインの持つ果実味と酸味が、料理の味わいを一層引き立てます。

ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼは、様々な料理との組み合わせを楽しむことができる、まさに食通のためのワインと言えるでしょう。色々な料理と合わせてみて、自分にとって最高の組み合わせを見つける喜びを、ぜひ味わってみてください。

ワイン名 合う料理
ピノ・ネーロ・デッロルトレポ・パヴェーゼ きのこ料理全般
・バターソテー
・クリームパスタ
・炊き込みご飯
淡泊な肉料理
・鶏肉のソテー きのこソース
・豚肉の生姜焼き
熟成ワインの場合
・牛肉のロースト
・ジビエ料理
和食
・だしを効かせた煮物
・焼き魚

おすすめの生産者

おすすめの生産者

近年注目を集めているパヴィア県産黒ぶどうのワイン、パヴィア県産黒ぶどうの保護指定地域ワインは、まだ歴史の浅い保護指定地域ワインですが、品質の高いワインを生み出す作り手が近年増えています。数ある生産者の中でも、特におすすめしたいのがモンテッキアロ農場と、トラヴァーニャです。

モンテッキアロ農場は、古くからのぶどう栽培の伝統を受け継ぎながら、最新の技術も積極的に取り入れています。土壌の健康状態を常に管理し、ぶどうの生育状況に合わせて丁寧に剪定を行うなど、畑仕事に一切の妥協はありません。収穫されたぶどうは、最新鋭の設備を備えた醸造所で、伝統的な手法と最新の技術を融合させた醸造方法でワインへと姿を変えます。モンテッキアロ農場のワインは、豊かな果実味と複雑な味わいが特徴で、近年数々の賞を受賞しており、その品質は国内外で高く評価されています。

トラヴァーニャは、家族経営の小規模生産者でありながら、世界に通用する高品質なワインを造り続けています。彼らは、ぶどう畑と醸造所の両方で、自然環境との調和を大切にしています。ぶどう栽培においては、農薬や化学肥料の使用を極力抑え、自然の力に寄り添う農法を実践しています。醸造においても、自然酵母を用いた発酵や、古樽での熟成など、伝統的な手法を重視しています。トラヴァーニャのワインは、繊細でエレガントな味わいが特徴で、飲む人の心を魅了します。

パヴィア県産黒ぶどうの保護指定地域ワインは、まだ広く知られているとは言えませんが、モンテッキアロ農場やトラヴァーニャのような素晴らしい生産者たちの努力により、その品質は着実に高まっています。酒屋などで見かけた際は、ぜひ一度手にとってみてください。きっと奥深い風味に心を奪われることでしょう。

生産者 特徴 ワインの特徴
モンテッキアロ農場 伝統と最新技術の融合
土壌管理、丁寧な剪定
最新鋭の設備
豊かな果実味と複雑な味わい
受賞歴多数
トラヴァーニャ 家族経営の小規模生産者
自然環境との調和を重視
自然農法、伝統的醸造
繊細でエレガントな味わい